爆発まで残り5分となりました



「夏仍……!そんなことないって……」



説得力のない悠真の声が、心に突き刺さる。……本当に、殺したんだ。



「……シオミさん、死んじゃったの?」



目の奥が、ジワッと熱くなる。





……シオミさんに、どう謝ればいいの?



きっと、シオミさんは私たちを恨んでる……「殺された」って、妬んでる。



恨まれて……後悔して生きて、きっと……私達は死んでいくんだ。



どうして……気付けなかったんだろう。


仲間だって……分かってたはずだよ?なのに……っ──



涙が溢れそうになって、必死に眼球に力をいれた、そんな時だった。





悠真は、言った。



「……俺は、まだ死んでないと思う」


「え……」