「そうだなぁ……まだそいつがいるなら、何か策でも立てた方が良さそうだな。チームの一員っていっても、素直にこっちに来てくれるとは思えないし……」
「策かぁ……」
悠真がめんどくさそうにため息をつく。
シオミさんに、来たいって意思がないなら……そうするしかないのかも。
でも、一つ気になっていることがある。
「じゃあ、逆に。シオミさんのいるところが安全だとしたら……私達は同じグループだから、男子トイレには入れるんだよね?」
爆発に規則があるなら、それはいいけど。
もし規則がなくて、誰かが遊びで好きな教室を選んで爆破しているんだとして。
シオミさんが、その人を味方につけていたら、私達は圧倒的に有利だ。
「同じグループだからなぁ。そりゃそうだろ。いざとなったら、男子トイレに駆け込んで……」
悠真の言葉を遮るように、朱美が顔を青ざめて、首を横に振る。



