「本当に、大丈夫か?」
もとの席について、また雑談を再開。
男子二人は、相変わらず私を心配してくれているようで、何度もそう聞いてきた。
「轍も悠真も心配しすぎ。私はもう平気だって。体も動くようになったし」
そう言って、力こぶのない腕をブンブンと振ってみた。
ずっといたら眠くなりそうなほど、日当たりのいい席。私の事もあってか、すぐに元通りの会話、とまではいかなかったけど。
「……シオミさん、まだ三階のトイレにいるのかな?」
朱美の一言を聞いて、会話は再開した。
「そうじゃない?だって、一応今のところは、三階のトイレは爆発してないんだし」
と、私が答える。
轍も「うーん」と言って、口元に手を当てて考え込んだ。
……でも、シオミさんは、どうして来てくれないんだろう。



