爆発まで残り5分となりました



「本当に、大丈夫か?」



もとの席について、また雑談を再開。



男子二人は、相変わらず私を心配してくれているようで、何度もそう聞いてきた。




「轍も悠真も心配しすぎ。私はもう平気だって。体も動くようになったし」




そう言って、力こぶのない腕をブンブンと振ってみた。



ずっといたら眠くなりそうなほど、日当たりのいい席。私の事もあってか、すぐに元通りの会話、とまではいかなかったけど。




「……シオミさん、まだ三階のトイレにいるのかな?」



朱美の一言を聞いて、会話は再開した。



「そうじゃない?だって、一応今のところは、三階のトイレは爆発してないんだし」



と、私が答える。



轍も「うーん」と言って、口元に手を当てて考え込んだ。




……でも、シオミさんは、どうして来てくれないんだろう。