と、いうことで、一様次の教室は決まったわけだけど。


退場の時間になっても、悲鳴は聞こえてこなかった。



「皆学習したなぁ」と小さく呟く悠真。



それはそれで失礼だと思うよ……死にたくなかったら教室に入るだけだし。




「それにしてもさ、なんか、こう……この教室とか前の教室とか、『死んじゃう』って感じがないよね。……爆発しないって言われてるみたいな、感じ」




私が皆に言うと、何故かスルーされた。



え、これって……独り言みたいに思われてる?と、これもまた一人で解釈。



聞こえてなかったってことにしよう、と、体育座りをしていた私が膝に顔を埋めた時。



全員が、「え?」と声を揃えてこちらを向いた。




「……それ、どういうことだよ。俺、今にも小便チビりそうだし……こうやって、手も震えてて、恐怖で押し潰されそうなのに……」


と、轍が震えた手を見せながら言う。