〈ピーンポーンパーンポーン〉



『バクハツまで、残り五分となりました。これより、生徒の退場を行います』




「始まった。───じゃ、さっき言った通りに動くんだぞ。空いてなかったら、その時は別のプランを考えてあるから」



「プラン?」



私が聞くと、悠真は腕組みをして、うんうんと二回頷いた。



「それは後のお楽しみってことで」



「ケチ!早く教えてくれよ~っ」



「……文句ゆーな、轍」



「ぶーっ」とわざとらしくブーイングをおくる轍。



爆弾の置いてある机はそのまま、相談室の真ん中にあるわけだけど。



私達はドアの前に集まって、逃げる準備をしていた。



ついさっき、次に行く教室が決まったんだけど……。