生きて帰ったとき……、こうやって、笑いあえる日が来るのかは分からない。



シオミさんとはまだ会えてないし、もしかしたらこの先、誰かが死んじゃうことがあるかもしれない。




それでも……きっと。


このチームなら───




「あははっ!ホントだ!悠真ってノート汚かったもんな。ちょっと前に見てみたノートとかさ、変な絵がかいて────」



「だぁぁぁぁっ!!轍、それは言うなぁっ!それは男同士の秘密だっただろ!」



「え?何々?気になる!」




──この、四人(メンバー)なら。




「あ、その話、私も知ってるよ!理科のノートだっけ……確か恐竜の───」


「な、夏仍まで言うなあぁぁっ!!」




一時二十三分──爆発の七分前。


窓から見えた空の光が、ホワイトボードを水色に染めていた。


初めて、自分が素直に笑えていた。