爆発まで残り5分となりました


リーダーかぁ……。


悠真とか朱美が今まで仕切ってたから、あんまり気付かなかったなぁ……。



「あぁ。そういやそうだな。ってか、お前……喋りかた変わってねぇか?」



「べ、別に……これは……」



朱美が私に視線で助けを求めている。


……いや、こっちに振らないで!と思っていたら、次に轍が呟いた。




「リーダーだったら、悠真がやりゃあいいじゃん。ピッタリだし」



「やっぱそうかぁ。俺向いてるかぁ」



誉められて満更でもなさそうに、悠真が腕を組んで頷いた。



「じゃあ、俺がリーダーに立候補します!波瀬悠真の承認、よろしく!」



「別に、誰も立候補してないんだし……悠真で決定ね」




私が言うと、悠真はじゃあ、と言ってからハチマキを頭につけた。



これで一様、リーダーが決めてくれるみたいな感じにはなったけど……。