リーダーかぁ……。
悠真とか朱美が今まで仕切ってたから、あんまり気付かなかったなぁ……。
「あぁ。そういやそうだな。ってか、お前……喋りかた変わってねぇか?」
「べ、別に……これは……」
朱美が私に視線で助けを求めている。
……いや、こっちに振らないで!と思っていたら、次に轍が呟いた。
「リーダーだったら、悠真がやりゃあいいじゃん。ピッタリだし」
「やっぱそうかぁ。俺向いてるかぁ」
誉められて満更でもなさそうに、悠真が腕を組んで頷いた。
「じゃあ、俺がリーダーに立候補します!波瀬悠真の承認、よろしく!」
「別に、誰も立候補してないんだし……悠真で決定ね」
私が言うと、悠真はじゃあ、と言ってからハチマキを頭につけた。
これで一様、リーダーが決めてくれるみたいな感じにはなったけど……。



