爆発まで残り5分となりました



しばらく沈黙が流れる。




言い終わった後に、朱美は口をもごもごさせてパンを食べていた。が、徐々に朱美の頬が、真っ赤になっていく。



そこで、悠真が困ったように声をあげた。



「ごめん、霧雨……何言ってんのかさっぱりわかんねぇ!!」


「ふぐっ……、ごへんなはい……」



たぶん謝ったんだとは思うけど……悠真も轍も首をかしげているので、私は小声で言った。



「朱美……食べてからでいいよ」



「ふっ……ふん!」


朱美は頷くと、パンを一気に飲み込んだ。





「で、なに?さっき言ってた"ひーはー"とかいうやつ?あれ、シーサーだっけ?」



轍が考え込むようにしてから、朱美に聞いた。シーサーじゃないでしょ、さすがに……



朱美は顔を真っ赤にしながら答えた。



「いや、あの……、そろそろリーダーを決めた方がいいんじゃないかなって……」