「た、食べていいの?」
何だか、本当に生き残りをかけた企画とは思えないな……。
「ぐううううぅ」
誰かのお腹が鳴ったのをさかいに、私たちはそのレジ袋を取り囲むようにして正座をした。
「あ、アタシ……これにする」
すぐに霧雨さんはあんぱんを抜き取ると、教室のはじっこまで移動してむしゃむしゃと食べ始めた。
意外だな……霧雨さんならコッペパンとかにするかと思っていたのに。
「霧雨って、案外渋いな……じゃあ俺はメロンパンにする」
と、レジ袋に手をかけようとする悠真の手を、轍が阻止した。
「悠真、そこは"れでぃーふぁーすと"だぞ……男子は残り物ってのがいいんだよ」
轍は案外良いことを言う。
「れ、れでぃ……って、そんなもん知るか!お先に頂くぜ!」
何だか、本当に生き残りをかけた企画とは思えないな……。
「ぐううううぅ」
誰かのお腹が鳴ったのをさかいに、私たちはそのレジ袋を取り囲むようにして正座をした。
「あ、アタシ……これにする」
すぐに霧雨さんはあんぱんを抜き取ると、教室のはじっこまで移動してむしゃむしゃと食べ始めた。
意外だな……霧雨さんならコッペパンとかにするかと思っていたのに。
「霧雨って、案外渋いな……じゃあ俺はメロンパンにする」
と、レジ袋に手をかけようとする悠真の手を、轍が阻止した。
「悠真、そこは"れでぃーふぁーすと"だぞ……男子は残り物ってのがいいんだよ」
轍は案外良いことを言う。
「れ、れでぃ……って、そんなもん知るか!お先に頂くぜ!」



