爆発まで残り5分となりました

「た、食べていいの?」



何だか、本当に生き残りをかけた企画とは思えないな……。






「ぐううううぅ」



誰かのお腹が鳴ったのをさかいに、私たちはそのレジ袋を取り囲むようにして正座をした。



「あ、アタシ……これにする」



すぐに霧雨さんはあんぱんを抜き取ると、教室のはじっこまで移動してむしゃむしゃと食べ始めた。



意外だな……霧雨さんならコッペパンとかにするかと思っていたのに。




「霧雨って、案外渋いな……じゃあ俺はメロンパンにする」



と、レジ袋に手をかけようとする悠真の手を、轍が阻止した。



「悠真、そこは"れでぃーふぁーすと"だぞ……男子は残り物ってのがいいんだよ」



轍は案外良いことを言う。



「れ、れでぃ……って、そんなもん知るか!お先に頂くぜ!」