爆発まで残り5分となりました


「ああ、腹へったから昼メシを調達に行ってたんだよ。いやぁ、あれは質問だけじゃなくて、実は……───」



昼メシ……?"あれ"って何?……頭がパンクしそうになって、一旦、悠真の顔の前に手でストップをかける。



「ちょっと待って。よ、よく分からないんだけど……どういうこと?」



そう言うと、悠真の後ろから轍がひょっこりと顔を出した。



で、その後の説明によると……つまり__。





「悠真がお腹すいたって言うから、轍が『給食がパンなら、朝から届いてる』って言って、でも給食室に行ってもパンがなくて、何故かサブバックにいれてあったレジ袋に、ちょうどパンが一杯になるぐらい貰えるかを質問したら、……」




「『もう一度給食室に行きなさい』って言われて、行ってみたら、パンがあって……それを袋につめて帰ってきた……ってこと?」



霧雨さ……朱美と台詞を分担して、そう言いきると、悠真と轍が「うん」と頷いた。



お昼ご飯のために質問を使うとは……って言っても、私もお腹すいてたし。




「しかも、種類も豊富だったんだぜ。メロンパンとか、コッペパンとか……、スーパーで売ってるやつだと思うけど」