「なんだそうだったんだ。」
よかったと、ホッと胸をなでおろす。
「その安心した顔は期待してもいいってこと?」
顔をあげると目の前には、嬉しそうな顔をするるい。やっと目を合わせることが出来た。
思ったよりドアップで耐えられたなくなり、すぐ下を向こうとすると、
「ダメ。」
と、彼の手によって阻止される。
触れられる部分さえもう爆発してしまいそうなほど、恥ずかしい。
「俺のことどう思ってる?」
さっきとは打って変わって優しい声。…普段のるいだ。
「………好き、だよ」
ああ、言えた。ずっと言えなくて溢れそうになっていた言葉が言えて、心の中がストンと軽くなった気がした。
それと同時に熱くなる顔。