「千春が好きってこと。」


「そんなこと、なんで、」




目が泳いで、るいに視線を合わせることが出来ない。



息が苦しい。



「ずっと好きだった。千春気づかないし。」



「だって、るいって咲月ちゃんのこと、」



「咲月?ああ、木原か。あいつ一応俺のはとこだけど。千晴も知ってるだろ?」



え?なんて?え?



中学から同級生なのに知らなかったよ?るいとは生まれてからずっと一緒なのに知らなかった。




…無口すぎるんだよ!





「…はとこ、だなんて聞いてない。一緒に帰ってたからてっきりるいの好きな人咲月ちゃんなんだと。」




「違う。あの日はまたまた親戚の集まりがあって一緒に帰ってただけ」



淡々と答えるるいに戸惑いをかくしきれない私。