「お前の家って、何丁目?」
孝太が楓に尋ねる。
「2丁目だけど?」
「マジ?俺、2丁目の12番地」
「私、9番地。」
「なぁ、一緒にかえらねぇ?」
楓の顔は、なぜか真っ赤。
「いっいいよ!!!」
断る理由なんてない。
キーンコーンカーンコーン
校舎中に響くチャイム。
「帰るぞ〜!楓!!」
か え で ?
名前で呼んでる。
だけど、今日は日直。
残念。
「待って!!今日日直だから、先帰ってて、」
「えー?」
「じゃあー!!俺も手伝うから、一緒に帰ろうな?」
楓の心臓は、今にも飛び出そうなほど鼓動が早くなっている。
「わかった!!はよー、終わらせるで!!」
楓は、一緒に帰りたいあまり、いつもと全く違う口調で話しをする。
「あはははは!!なんでいきなり関西弁やねーん!!」
孝太がとてつもなく不自然な言い方で、返す。
なんとも無邪気だ。
「ねぇ、あの二人、放っておいていいの?」
壁の向こうで話しているのは、ルークと色華。
「良いわけないじゃん。孝太くんは、色華とくっつく運命って決まってるの。」
冷静そうに話す色華。
「俺は、色華が好き。」
「うん。知ってる。」
「でも、色華は孝太ばっか。だから、色華に幸せになって欲しいの」
「だから、俺があの二人を引き裂く。」
「わかった。期待してる。」
そう言って2人は、廊下を離れた。
