ピンクに染まる君 1



「お前の家って、何丁目?」

孝太が楓に尋ねる。

「2丁目だけど?」

「マジ?俺、2丁目の12番地」

「私、9番地。」

「なぁ、一緒にかえらねぇ?」



楓の顔は、なぜか真っ赤。


「いっいいよ!!!」


断る理由なんてない。


キーンコーンカーンコーン


校舎中に響くチャイム。


「帰るぞ〜!楓!!」




か え で ?



名前で呼んでる。

だけど、今日は日直。


残念。

「待って!!今日日直だから、先帰ってて、」



「えー?」



「じゃあー!!俺も手伝うから、一緒に帰ろうな?」


楓の心臓は、今にも飛び出そうなほど鼓動が早くなっている。


「わかった!!はよー、終わらせるで!!」



楓は、一緒に帰りたいあまり、いつもと全く違う口調で話しをする。


「あはははは!!なんでいきなり関西弁やねーん!!」

孝太がとてつもなく不自然な言い方で、返す。

なんとも無邪気だ。














「ねぇ、あの二人、放っておいていいの?」


壁の向こうで話しているのは、ルークと色華。




「良いわけないじゃん。孝太くんは、色華とくっつく運命って決まってるの。」



冷静そうに話す色華。


「俺は、色華が好き。」

「うん。知ってる。」

「でも、色華は孝太ばっか。だから、色華に幸せになって欲しいの」

「だから、俺があの二人を引き裂く。」






「わかった。期待してる。」



そう言って2人は、廊下を離れた。