俺は、和美の一言への想いを、整理出来ないうちにその日を過ごしてしまっていた。

一体、アイツの考えていることは何なのか。

俺の何を読み、知り、そして敵対心を燃やしているのか。転校したての俺に甘くない世界を見せようとして、独特なイジメをかますつもりなのか。

しかし、そんな苛立ちを浄化してくれたのは、意外な人物だった。