spicy◇candy

「今日は、色々と活躍してたじゃん。流石ね」
「お前のサポートのおかげ」
「何いってんの。私は選手じゃないんだからね。何もしてないわ」

夕焼けをバックに、帰り道を歩く高校生2人。お世辞にも男前と美人ではない。絵にはならないが、これが青春なんだろうな。


「あ、ねぇ今度うちのクラスに実習生来るんでしょ、前の最低な担任より若い人」
「そうだな。今度はちゃんとやれるといいな」

そう、この1ヶ月は代わりの学年主任が面倒を見てくれていたのだが、サッカー部の顧問とかけもちは不可能なので(違う男の先生で、すでにテニス部の顧問を持っていたた為)、実習生がやって来ることとなっていた。
次は上手くやりたい。和美もやはり同じ思いを持っていた。