クラスメートのざわめきは過去と同じだった。それが懐かしさを思わせ、再び大智との会話や過去の思い出と重なる。

でも、ここはもう新しい世界。踏み入れていくべきもう一つの未来。

先生も母も、これから先また見守ってくれるであろうと信じ、一歩足を踏み出した俺はキッと前を睨むように見据えた。

クラスのざわめきはあっけなく収まった。