「はーいお任せですね
じゃあ奮発してハンバーグにしようかな
ひき肉、玉ねぎなど必要なのを買い揃える。
そういえば、沖田さんって甘味が好きって誠太が言ってたような
「土方さん。沖田さんって甘味好きなんですか?
「あいつか?ありゃあバケモンだな団子50本普通に平らげやがる。
「こわっ!じゃあ甘味買ってあげましょうか
お徳用の一口チョコをふた袋とる。
「これは甘味なのか?
「ええ。これはチョコっていって、口の中でとろけてすごくおいしいんです
「俺も食ってみたい
「沢山あるので家に帰ったら食べてください
そのあとはみんな分の歯ブラシを買って、洗濯用洗剤も買った。
その間も土方さんの質問は止まらず、いちいち答えていく。
なんか子供と来てるみたいで楽しいな
レジで会計を済ませ、外に出ると、前の方に友達がいた。
「あっ!桜!!
友達が、私に気づいた。
慌ててばっと土方さんの手を離す。
「さっちゃん!
「あっおい桜…
私はさっちゃんのとこへ駆けていき、さっちゃんに抱きつく。
「さっちゃんなんでここにいるの?
「お使い頼まれちゃってさー
「あ、なるほどね
「ちょ、GW中遊ぼうよ
「いいねえ!いつ大丈夫?
「明日は部活だから…明後日は?
「うん。おっけー!
「おい桜
土方さんに肩を掴まれた
「え?桜、このイケメン誰?!
やばい!意識を逸らそうと抱きついたのが台無しだっ…
「えっ、と。うちの従兄弟!
でまかせ万歳
「こんな人いた?!ていうか着物…
こんな人いた?ってかあなた私の従兄弟知らないやろ
「あー、ほら!うちのじいちゃん剣道教えてたしさ、それで侍に憧れてこんな格好してるのさ
「へー!超似合ってるね!
「憧れてんじゃなく侍なんだy…
ばかやろー!私は土方さんの口を手で押さえる。
「あれ?なんかこの人虫歯できちゃったみたい歯医者いかなきゃ!じゃあねさっちゃん!明後日また会おう
「え?あ、うん…?
私はドヒューンと走りスーパーを後にした。
普段から人が少ない、家へと続く坂を登る
「はぁー焦ったァア 。あそこめっちゃ人いたし皆注目してたし…
「あいつには言っちゃダメなのか?
「いや、貴方達がいいならいいんですけど、
「別に構わねえよ
「じゃあ明後日会った時言っときますね。なんか怪しい別れ方してしまったし
「ああ。それより楽しかったな
「ああ、スーパーですか?見たことないものばっりでしょ
「それもだけど、お前と買い物出来て楽しかったんだよ
「あらまぁそれはありがたきお言葉
そうやって沢山の女を落としてきたのね
「てめぇ、こっちが珍しく素直になりゃぁ言ってくれるじゃねえか
「あ、やっぱり今の珍しかったんですか? あはは!永久保存だな
「お前、時々人格変わるよな
「そうですか? もともと敬語使うキャラじゃないんですけど、やっぱ土方さん目上の方なのでね
「普通でいいぞ?
「え? 敬語なしでいいってことですか?
「ああ。別に無理しなくていい
「…ありがと!
ニコッと笑顔で返す。
家に着くと、誠太や他の人たちがリビングに集まってテレビを見ていた。
「ただいまー
「あっ桜おかえりー!
「誠太何してた?
「ん?一応一通り家の中案内して、いろいろ教えた
「は?!まさか私部屋も?!
「いや、しようかと思ったけど、それはやめといた笑笑 道場の方だけだよ
「あ、ああよかった…
散らかしがヤバいんだよね…
「土方さんだけずるいですよ!僕も外の世界に行ってみたかったです!
沖田さんが言い出すと一斉に
そうだそうだ!
俺らにだって行く権利はあるぞ!
と、烏合の衆も騒ぎ出した
はぁー
「わかりました。じゃあ誠太。明日は部活ある?
「あー午前中部活だわ
おっと…休みだと思ってたぞ
「まじかー…どうしようかな。
とりあえず誠太今日うち泊まってかない?
「お!いいのか?!
「うん。私だけじゃこの人たち相手にする自信ないし
「桜ぁ!それは地味に酷いぞ!
藤堂さんが言った。
「私は寺子屋の先生じゃないんです。あなた達子供よりタチ悪そう
「あっはっは!僕達は子供以下ですか!
沖田さんが笑った。
「そうです!だから誠太今すぐ家帰って泊まる準備と自分の私服何着か持ってきて!その私服を着ることができた人だけ明日の午後誠太と買い物に行ってみんな分の服を買ってくると。言うことでいいですね?
「あー。そういうことね。てことは俺の服着れそうなのって総司か平助だなー
「ええっ!俺も行きたかったのに!
永倉さんが嘆いた。
「だってぱっつぁんは筋肉ありすぎて着れないし、左之さんと一くんは背が高すぎるからさー
「なっ!じゃあ俺と総司はチビってことか?!
「いや、総司は俺と同じくらいだけど、平助はさ、大は小を兼ねるってやつだよ
「むきーー!!結局チビって俺だけじゃねえか!
あはははは!!!
このコントみたいなやりとりにみんなして声を出して笑っていた。
「でもそれって俺も行けるんじゃないのか?
土方さんが言った。
すると誠太は
「土方さんは桜と今日お出かけしたのでダメです!
と、ほっぺを膨らませた。
いいじゃん連れてってやれば…
まあ口には出さないけど
「じゃあ俺一旦家帰るわ
ソファに座っていた誠太が立ち上がった
「おー。じゃあお昼ご飯作ってるからあんたも食べてって
もととと誠太の分まで材料買っちゃったし
「よっしゃ!今日は何?
「ハンバーグ
「すぐ戻ってきます
「うむ。気をつけていけ。
誠太が帰ると、私は早速ハンバーグ作りを始めた。
みんなにも手伝ってもらおうかな
原「桜ぁハンバーグってなんだ?
腹田さんがソファの背もたれに手をかけて聞いてきた。
「うーん。豚肉をこねて焼いたやつですかね
原「豚肉っ?!
「はい。
なんでそんな反応?
永「この時代じゃ豚の肉を食うのか-
今度は永倉さんが言った
「あれっ。江戸では食べないんです?
沖「そうですね〜僕達は基本魚と野菜ですね
「じゃあハンバーグ作れない…
平「いや!でも俺それ食べてみたい!
永「俺も!
その言葉に嬉しくなった
「…なら作りますっ!でも、一応魚も用意しますね〜
買い置き用に買っておいたカレイのみりん干しを魚焼きグリルにセットする。
これ、柔らかくて美味しいんだよね
一「俺は蕎麦が食べたい
「わああ!
後ろからボソッと囁かれ、右耳を抑えて振り返る。
「え、えっと、斎藤さん!
そこにいたのは髪を耳の下で結んだクールなイケメン
何気初めて話す
「蕎麦…ですか。買い置きあったかな… 探してきますね!あ、斎藤さんみじん切りはできますか?
一「みじん切り…?
「はい!野菜を細かく切るんです
一「なるほど。できるぞ
お、ならやっててもらおうかな
「じゃあこの玉ねぎ切っててください!
一「わかった…!
仕事を頼まれたのが嬉しかったのか、少し表情がイキイキした。
かわいいなw
永「あ!俺もなんかやりたいぞ!
永倉さんが言った。
「えー永倉さん料理できるんですかぁ〜?
疑いの眼差しで見ると、
沖「この人を勝手場に入れてはいけないという暗黙の了解が新撰組にはありました。
沖田さんがニコニコと答えた。
永「なんだそれ?!俺知らねえぞ!
原「はっはっは!暗黙の了解だから
なぁ!
原田さんが笑う。
永「くっそ〜どうりで食器洗ばかり頼まれると思った!!
悔しそうに地団駄を踏んでいる。
「じゃあそんな永倉さんにもできそうなお仕事です。
私はクスクス笑いながら言うと、嬉しそうに顔を上げた。
