新撰組と女子高生のいろいろな話。

「俺、もしかして沖田さんに嫌われてるんでしょうか…泣」

「いや、あの人は初対面の人にはみんなああだから大丈夫。だんだんデレが出てくるから。」

「ツンデレなんですか?」

「そうそうツンデレなのさ」

あははッと二人で笑う。

すると、沖田さん私と海くんの間に入って私を背中に隠した。

「あ?あとぉ〜、桜は僕の恋人だからあんまり近づかないでね?」

沖田さん!そんなこと言わなくても海くんはわかってますよ!多分!

ていうかその笑顔の後ろのどす黒いオーラはしまってください!

海くんが怯えてんじゃん!!

と、ここで平助が自己紹介した。

「俺は藤堂平助だ!桜の兄貴だ!」

「初耳ですよ?!」

「平助さん?!俺っ平助さんのファンなんです!」

あ、平助推しなんだ。笑笑

「ファ? あ!桜が前に言ってた尊敬してるってことか?! 」

「そうです!!俺、平助さんみたいに強くなりたくて!」

「もしかして刀使えるのかっ?!」

「いえ!俺は剣道じゃなく、ジークンドーやってるんです!」

「じぃ? なんだそれ??」

平助が腕を組んで首を傾げている。

「ん?もしかしてそれ、コナ●の世●さんがやってるやつ?」

私は沖田さんの背中から顔を出して言った。

「そうです!知ってるんですか!コナ●」

「知ってるよぉ!大好きだもん!でも私こっちきたから続き見れてなくて…」

「ああ!最新刊出たんですよ。一週間くらい前に。ちなみに俺はもう読みました」

「ぎゃあ!まじで?!私コミック派だから…」

「なんの話してんだよ」

「「あ、すみません…」」

謝るので睨まないでください土方さん

この時代の人とじゃ出来ないトークが出来て少し興奮してしまった…w

私たちが黙ったとこで近藤さんが言った。

「桜と同じように未来から来たと言うのなら帰る場所はないだろう?」

ははは…きました。この展開。
でも正直海くんとは話が合いそうだからここにいてほしい。

「まぁ…ないですね」

「この子は男なんだから野宿でもしてればいいんです」

沖田さんは海くんが気に入らないらしく、近藤さんが住めと言う前に先手を打ってきた

「沖田さん!何言ってんのですか?!海くんは、男の子だけどすごくかわいいんですよ!野宿なんかしてその辺の浪士に一発掘られたら…」

「ちょっと桜何言ってるんですか?!」

掘られるというのに反応して海くんが顔を真っ赤にした。

「え?だから掘られ….「言い直さなくていいですっ」…ごめん笑笑」

「確かに男でもかまわねぇやつは沢山いるからな。女で発散できねえ分情けねぇ。そこ妥協すんじゃねえよって話だな」

うん。土方さんも結構言うね!

「じゃあやはりここに住むか?!」

近藤さんが笑顔で聞いてきた。

海くんは少し考えた後、

「桜もここに住んでるんですか?」

と聞いてきた。

そうだよと答えると、なら置かせてください。と、深々とお辞儀をした。

「そうと決まればとりあえず解散だ!あぁ。海くんは腹が減っているだろう。桜に何か食べさせてもらいなさい。」

「ありがとうございます」

「そういえば私も激腹減り〜」

「僕も食べる」

「俺も食いてえが…桜。後で俺んとこに飯持ってきてくれ」

「お仕事ですか?なら出来たらすぐ持っていくので!」

「ああ。頼む」

「桜〜早く行こうよ〜」

沖田さんが後ろから体重をかけてくる。

「わかりましたから、どいてください!動けません!」

やだ〜、という沖田さんを引きづりながら

「海くんも行こ!こっちだから」

と言った。

海くんは小さく はいと言うと私達の後ろをついてきた。

これから賑やかになりそうだなぁ。


次の日。
近藤さんに、海くんは平助と同じ部屋だと聞いたので様子を見に行く。

「平助おはよーー!!」

「桜?入っていいよー!」

失礼しまーすと、襖を開けると、袴姿の海くんが立っていた。

「桜、おはよう」

「おはよ〜!海くん袴めちゃくちゃ似合うね!これ平助のお古?」

「うん!今日海用のを買ってくるんだ!とりあえず朝は海がいうジークンドーってやつを見せてもらおうと思って」

「桜知ってましたか?平助くん、俺と誕生日一緒なんですよ!」

「そうなの?すごい偶然だねぇ」

海くんは昨日平助とたくさん話をしたみたいで、ジークンドーの事も説明したようだ。

なんか兄弟みたいw

でも海くんがずっと敬語なのは癖なのかな

眼鏡キャラに似合ってる

あ、メガネは、私が折ってしまったのは耳にかける部分だったので、なんとかくっつけた。

「じゃあ道場に行きましょうか!」

私は元気よく平助の部屋を出ると、何かにぶつかった。

「ふぎゃっ」

いててっすみません!と、顔をあげたら沖田さんだった。

「なんだっ沖田さんでしたか!あ、沖田さんも道場行きませんか?海くんがジークンドー見せてくれるそうです!」

海くんと聞いて一瞬怪訝な顔になったが、気にしない。!

「昨日も思ったけど、ジークンドーって何?」

「なんて言うんでしょう…空手とか合気道とか柔道とかそういう体術を全て合わせたようなものですかね」

と、私はコ●ンの世●さんが言ってたことをいう。


「き、際どい技とかもあるんです…! あのっ目潰しとか、関節技とか…実戦でも使えるのばかりですよ!!」

海くんが戸惑いつつも、沖田さんに疎まれるままは嫌なのか積極的に話しかける。

「ふーん。で?」

沖田さんは海くんを見下しながら言った。

「でって言われても……」

海くんはしょぼんとして下を向いてしまった。

ピキッ


「…沖田さん。」

「なあに桜っ」

さっきまでとは一変明るい返事をしてくる。

けど、私はキツく睨みつけて言う

「何を考えてるのか知りませんけど、海くんにキツくあたるのやめてください」

すると沖田さんも真顔に戻り、黒いオーラを出してきた。

「はぁ?桜こそ何を言ってるの?怪しい奴になれなれしくする方が俺にはわかんないけどね」

「海くんは怪しくないって言ってんじゃないですか。未来から来たのに長州も新撰組もありませんよ」

「はっどうだかw最初は長州にいて、そっから長州に言われてこっち来たかも知んないじゃん?」

「むきーー!!どんだけ気にくわないんですか海くんのこと!!!」

「桜が最初にここに来た時くらいかな」

「はぁ?あの時よりキツイじゃないですか!!あの時の沖田さんはもっと優しさはありました!!!」

「それは君が女の子だからだろ。あいつは男じゃん」

「ふんっ!いいですよ沖田さんがどうしても海くんのこと嫌でも、間者じゃないってことがわかったら立場なくなるだけですから!!」

「そん時はそん時で優しく迎え入れますけど?!」

「最初にそんな態度取ってきた人に簡単に心開くと思うなよ!!!」

「あっそう!じゃあいいよ!桜なんか知らない!!海くんと仲良しこよししてれば?!」

「言われなくてもそうしますよ!!!!沖田さんのバーカ!」

「君にバカとか言われたくないんですけど!!!ほんと子供だね!」

「その子供相手にムキになる沖田さんこそ子供じゃないですか!!!」

「男はいつまでたっても心の中は少年なんですけど!!!」

「屁理屈言わないでください!近藤さんや土方さんはすっごく大人じゃないですか!!!」

「近藤さんはともかく、土方さんはどうみても子供でしょ何言ってんのさ」

はっと嘲笑すると、