新撰組と女子高生のいろいろな話。

てことで、私と沖田先生とで街に来ました。

「うわぁたくさんお店ありますねえ」

「僕がいつもいってるとこでいい?」

「もちろんですっ」

ニコッとする。

沖田先生も微笑んでくれた。

「なんか最近桜見ると胸が締め付けられるんだよねー」

「ええっ?!それ、大丈夫なんですか?! はっ、も、もしかして、キュンって感じですか?」

「あーそうそうキュンって感じかな」

「そ、それはありがとうございます…」

「なんでだろーなー…」

本当にわかってないのかなこの人は。

もしそれが本当なら私のこと…ってことじゃない?!

うわぁあ

「さ、ここだよ。」

あれこれ考えてるうちに着いたようだ。

「おおー!大きいお店ですね!」

「おーい。華子いるー?」

「はーい。あら沖田はんやないの。」

そう言って出てきたのは綺麗な女の人だ。

「この子に似合うの選んでやってくんない?」

「あら、かわいい子やなぁ。、あ、もしかして沖田はんの恋人やったりして….」

ちょ!美人!何言ってるのよ!

「ちがいまっ…むぐぅ」

沖田先生に手で口を塞がれた。

「そうなんです。可愛いでしょう?
桜と言うんですよ。」

はぁあ?!沖田先生?!

「あらぁ…女の方が嫌いな沖田はんが…」

「むごご…」

「この子は特別なんです」

「あらぁお熱いなぁ
ささ、早いとこ着物選んでしまいまひょ」

好き勝手言って!!ていうか手離してよ!

沖田先生の手を噛む。

「いっ…」

手が離れたので、沖田先生を睨みつけてべーと舌をだしてから華子さんについていく。


でも沖田はそんなので怯むはずもなく、かわいいなぁ。でも噛むことないでしょ…と、言い、噛んだとこに唇を落としていたのを桜は知らない。


ああ、自分で思ってたより桜のこと好きだな僕。
沖田先生沖田先生言うくせに、色んな人のとこに行くのにイラついていたのは好きだからなんだ。

でも桜も僕のこと好きって言ってるし…
気持ち伝えても大丈夫だよね?


よし。帰り道言うぞ!


沖田はんこれはどうですか?

ん? と、見ると桜は鮮やかなピンクの着物を着ていた。

桜餅食べたくなってきた。

いいですね。似合ってる。

桜は、

じゃあこれにしますっ!
というと、残りの袴と着物ををぱっぱと選んだ。

僕はお金を払う。

おおきに。


華子さんセンスいいなあ!
私もあの着物すっごく気に入ってしまった。

「あ、ていうか沖田先生!!」

「ん?なあに?」

「私が沖田先生の恋人ってどういうことですかっ?!」

「えーそのまんまだけど?」

「違うじゃないですかっ!」

「あははそんなプリプリしないで」

「そんな適当言っちゃ勘違いしちゃうじゃないですか!」

「なにをー?」

「お、沖田先生、私のこと好きみたいじゃないですか!!」

「うん。だって好きだもん。」

「えええええ!?!」

「聞こえなかった?桜のこと好きだって….」

わああ聞こえました!聞こえました!

うん、なら、そういうこと。

〜〜〜!!!

桜はどうなの?
僕のこと好きじゃないの?

しゅんとする沖田先生。
その仕草かわいいなぁ。

わ、私は150年後から大好きですよ!!

ふふっ。なにそれ。ていうかそれならいいよね?

え?何がですかっ

さっき言ったこと本当にしても

…私は問題ありません!!

ははっいい返事だ。

そのあとは沖田先生に連れられて甘味屋へ連れて行かれた。


沖田先生は桜餅を大量に注文する。

「沖田先生、もしかして私の着物見て桜餅食べたいって思いませんでしたか?」

「そうらよよくわかったね」

「私も思ったので!でも葉っぱの部分好きじゃないんですよね…」

「えー!その葉っぱがいいんじゃない!」

「むりですむりです!小さい時おやつでこれを初めて食べたとに、あまりのしょっぱ苦さに吐いたことあるんでほんと無理です。」

「まぁ一回食べてみなよ 小さい時とは感じ方が違うかもじゃない」

「うう…じゃあ食べてみます。」

「うんっ♪ 」

うえええ匂いの時点でアウトだよぉお
でも沖田先生に近づくためにも…

パクッ

うええええ

なんで一口で行ってしまったんだろう…

それでも2、3回は噛んだ私を褒めてほしい。、


「どうっ?」

沖田先生、ごめんなさい。むりです。

吐き出そうと思ったが、お皿がない。 やばい。

そう思った頃にはもう体が動いていた。

んっ……

「……ぷはぁ。あー!!やっぱり無理でした!ごめんなさい!」

って…

私今何した?

吐き出す場所がなくて、、

隣には沖田先生がいて…

そのまま沖田先生のお口に……


ダイレクトシューーットぉおお!!

「きゃー!!!!沖田先生すみません!体が勝手に動いてしまって!悪気があったわけじゃあ….」

慌てて沖田先生を見ると、

赤くなってフリーズしていた。、


「お、沖田先生?」

おそるおそる手を近づけると、

はっ!

あ、よかった意識戻った。

「桜ぁ…」

ひぃっ!ごめんなさい!

「そういうのズルい。まさか口移しで食べさせられるとは…」

といって、口をもぐもぐさせてる。

うっ、私が出したお餅食べてるかもしれない。

「んーなんかいつもより美味しいかもしれない」

なに言っちゃってるんですかァア!!

「沖田先生すみませっ…ん…」

今度は私が口を塞がれた。

舌で唇を開けられ、何が流れ込んでくる。

これは…私が口移ししたのを沖田さんが噛んだお餅っ

細かくなっているそれはするりと喉を通っていく。

「…ぷはっ。沖田先生…今…」

「あはは!僕をなめてはいけないってことだね」

なんですかそれ!!恥ずかしい恥ずかしい!

「言っとくけど最初にやったのは桜だからね」