新撰組と女子高生のいろいろな話。

「沖田くんここって屯所じゃないの?あっ、もしかして間違ってお家に帰って来ちゃったのかなァ?」

微笑み顏で聞くと、一瞬驚いたような顔をした後、笑顔で頭をチョップされた。

「いったぁあ!!!」

「馬鹿にしないでくれます?」

「だからって!暴力はいけないと思います!」

頭をさすりながら睨みつける。

「あははっそんな顔したって可愛いだけですよ?それよりこっから先は静かにしてくださいね?ここに泊まることは皆に内緒です。」

「はぁあ?!そんな見つかったら殺される的な危険背負わされるんなら野宿でもしてるわ!」

「えー?でも、夜は浪士がうろついてますよ?」

「うっ…」

今はまだ夕方だけどこれから暗くなるだろう

「いや、うっじゃないよ自分!そもそも私は宿屋に連れてってって言ったの!」

「そうでしたっけぇ〜」

口を尖らせて明後日の方向を向いている。

しらばっくれんな!お団子返せっ!

「こんのっ…今すぐ食った団子吐き出s…「隊長!」

誰かがやってきた。 沖田くんは私を背中に隠す。私は顔を後ろに背ける。

「隊長!土方さんが、帰ってきたら俺のとこに来るように伝えろと言ってました。」

「わかった。すぐ行くと伝えておいて。」

平隊士だろうか。沖田くんの方が立場は上そうだ。

するとその人が私に気づいた。

「ん?誰ですその方。」

やばい!聞こえなかったふりをしてシカトする。

「ああ。旅人らしいんだけど、道に迷ったらしくて。教えていたところ。」

沖田くんナイス!!

平隊士は納得してその土方さんのところに行ったようだ。

「と、いうわけなんで僕には宿屋に案内してる時間なんてないんです。大人しく僕の部屋に来るしかないですね」

不敵に笑う。
くっそぅ!

「わかったよ!行けばいいんでしょ行けば」

思わずため息が漏れる。

本当なんなんだこの人は…

「見つかった時は責任とってよ」

「当たり前です」

私達はこそこそと廊下を渡る。

途中誰かに見つかるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、誰にも会わないまま沖田くんの部屋らしきとこに辿りついてしまった。


「天は僕達の味方のようですね」

なんでそんなポジティブ……

緊張で心臓口からでるかと思ったじゃん。

沖田くんが障子を開けると、殺風景な部屋が広がっていた。

「へぇ意外と片付いてんじゃん」

「そんなことないですよ。では、貴方はこの部屋から一歩も出ないでくださいね?出た瞬間僕の腹が弾け飛ぶと思ってください。」

「怖っ!!わかった私絶対出ないから!!」

「あ、あともし誰かが来そうになったら押入れにでも隠れてください」

「了解」

そういうと沖田くんは部屋を出てってしまった。

辺りがしーんと静かになる。

暇になった私は誰かが来た時の練習をしておこうと押入れを開けた。

「うわっ」

部屋が片付いているから押入れもスッキリしてるだろうと思った私が馬鹿だった…

布団や着物がごちゃっと無造作に置いてある。

はぁあ…

私はため息をつきながら整理整頓を始める。