新撰組と女子高生のいろいろな話。

と、ここであることに気づいた。

そうだ。この人は僕より年上なんだ…

それにあの時からもう5年は経っている。

なのに

………なんで、見た目が変わってないんだろう。

この目の前で必死に思い出そうとしてる人は17、8歳の年下にしか見えない。

老けにくい体質だとしても疑うほど何も変わっていない。

はぁ…貴方は本当に不思議な人ですね。

桜side

うーんやっぱり思い出せないや。

もういっか!

あの人もそのうち思い出すでしょうって言ってたし!

それより今日泊まるところを探さなきゃ

「ねえねえ、沖田くん。」

「なんです?思い出してくれましたか?」

「いや、それは思い出せないからもういいかなって…w それよりさ、どこか宿屋に連れて行ってくれない?」

「宿屋ですか? まぁいくつか知ってますけど…何故です?」

「私旅して歩いてるんだけど今日こっちに来たばっかでさ、しばらくここに留まろうかなと思ってて。で、とりあえずどっか働き口見つけるまでは宿屋に泊まってようというわけ」

新撰組ならそれくらいチョチョイのチョイでしょ

「そうだったんですか〜。教えてあげてもいいですけど…」

そこで言葉をきって沖田くんは私の隣に座った。そしてお団子と私をチラッチラッと交互に見てくる。

欲しいんかい!

食べていいよ?と言うと元気よく頬張り始めた。

なんか懐かしいなぁ〜

江戸に来て初めての頃こういう女の子に会ったなぁ

「ふぅ美味しかったっ♪じゃあお礼に案内してあげますね」

食べ終わると幸せそうな顔で言ってきた。

「付いてきて下さい」

私は沖田さんの後ろをとっとことっとこ付いていく。

初対面から怪しげな人だったけど、新撰組だし付いてって大丈夫でしょ。

しばらくお話ししながら歩いていると、沖田さんがここです。と、立ち止まった。

どんなとこだろ〜とよくよく見ると、新撰組とかかれた看板。

ん? お? 間違えてお家に帰って来ちゃったのかな?

沖田さんの方に顔を向けると、彼は笑顔でうなづいた。

うん!とってもいい笑顔☆

「……ってなんでやねん!!!」

私のツッコミが炸裂した。