「先生、自分でやってくださいよこんなの」 「俺は他にも仕事があんだよ」 この、自分勝手。 先生はカタカタとパソコンをいじる手を止めない。 ......まぁ、忙しそうだとは思うけど。 「あ、そういえば」 「ん?」 「昨日、というか夜中、なんでいたんですか?」 私は夜中の出来事を思い出して言う。 「気分だよ、気分。 桜ちゃんもう少し早い時間に終われよ?」 先生はそう言って私をちらりとみる。