その恋、あと3センチ






「この資料をホチキスで止めて
1クラス分だからすぐ終わる。」






私は壁にかけてあった時計をチラリと見た。





今日バイトなんだよね。




時間大丈夫かな、






「なんでもやるよな?」






宮島先生はそう言ってよろしくーと椅子に座りパソコンをいじりはじめた。






はぁ。





しょうがない、すぐ終わらしちゃお。








私も適当に椅子に座るとひとクラス分の資料をホチキスで留めはじめた。






「ここ宮島先生の部屋なんですか?」







なんとなく、聞いてみた。







教室が思いっきり変わっていたから。