「すみません、大丈夫です。 副社長はお仕事に戻っていただいて……」 「なんで?おなじ部署だから手伝っても大丈夫だよ?」 あの頃とは違う口調でそういった。 …………いや、一緒だ。 あの頃の、ほかの生徒に対する口調と。 …………やっぱり忘れてる。 「すみません、ありがとうございます」 「倉庫でいいんだよね?」 「はい」 私がもう一つのダンボールを持ち上げると、先生は歩き始めた。 それに私もついていく。