「だからっていっちゃ何だけど、 私、別にどんな人を好きになっても反対しないわ。 自分がしてるからだろって言われたらそこまでだけど。 しょうがないじゃない、好きになっちゃったものは。 諦めることが出来てたら、今こんなに悩んでないでしょ?」 お母さんはそう言って笑うと、「桜を信じるわ」と言って寝てしまった。 お母さん………。 私、先生のこと好きでいてもいいかな? 流れ落ちた涙は、誰も拭ってはくれなかった。