あ、先生の心臓……
私と同じくらいドキドキしてる。
同じだ………
それになんだか嬉しくなり、きゅっと、手に力を込めた。
「先生、あのね」
「?」
「私、先生との放課後の時間。
宝物。」
「………俺もだよ」
先生はそう言って私から体を離すと、私の首筋にキスをした。
「今日はがまん」
そして私を離した。
いつも突然キスしてくるくせに、なにを今更。
今までの分、すこし仕返ししてもいい?
「今更なに言ってるんですか」
私はそう言って私に背を向けた先生の首筋に、同じようにキスをした。
「なっ、お前……」
先生がばっと振り向く。
「どこで覚えた……」
「先生で覚えた」
私はそう言ってにやりと笑うと、カバンから勉強道具を出した。
「もうすぐ受験なんで」
そして、受験までもう1ヶ月もない自分を追い込むように勉強を始めた。


