一人残された屋上で、ぼーっとする。 あーあ。 わかってたつもりだけど、やっぱり悔しい。 別に、自分が特別かっこいいとか、なんだとか思わない。 けど、あの人にどこが負けてた? 俺の方が……… 醜い。 「はぁ」 ため息は、だれも拾ってくれない。 ガチャッ 少し、期待した。 けど、その期待は見事に裏切られた。