その恋、あと3センチ





「うちのクラス速い人多いから期待出来るねー」



「しかも結構総合順位良いから優勝できるかも!」



「応援がんばろっ!」



「うん!ね?雨倉さんっ!」



「へっ!?.....あ。うん、がんばる...!」




びっくりした。


私も会話に入ってたんだ。



「てか雨倉さんって長いから桜でいー?」



「それ。私も思ってた。」




びっくりした。






けど、私は首を縦に振った。





「私たちのことも呼び捨てでいーよ。
あ、名前しってる?」




笑いながらヘラりと言われた。





「愛-Ai-ちゃんに、美香-Mika-ちゃん。」





流石にそんなことはない。




仲良くしてくれてるのに。





私が二人の名前を言うと、彼女たちは嬉しそうな顔で笑った。




だから私も笑った。