私はとりあえずその場に座った。




「ふぅ」



なんだか今年は、楽しい体育祭だな。



"全然普通じゃん"


"てっきりこの学校全員に嫌われていると思っていたから"






........お互い誤解してたってことか。










もう少しはやく気がつきたかったなぁ。







ぼーっとそんなことを考えて空を見ていると、足音が聞こえた。






「?」





音をした方を向くと





「先生...?」



どうしたんだろう。




「楽しい?」




こくん、と頷く。



「体育祭って楽しいですね」



「じゃあ、もっと安全に楽しまないとなぁ」



「?」



「保健室、行くぞ」




「へ?」






先生はそう言って私の腕をもち、引き上げると歩き始めた。




腕を掴まれてる私も必然的に歩くわけで。





何.......?