「がんばれー!」
私はその後も応援し続け、私たちのクラスは2位を保ったままゴールした。
「2位かぁー、でもすごい!うれしい!」
周りが盛り上がってるのを少し離れたとこから見る。
「あとは男子に任せよう!」
「はぁー、みんなおつかれー」
「雨倉さん、ハードルぶつかってたけど、大丈夫?」
そんなとき、一人の子が気にしてくれた。
「あ、うん。大丈夫だよ。
ありがとう」
突然でびっくりしたけど、笑顔で対応できた。
「雨倉さん、全然普通じゃん」
「周りの子があの子はやばいとか言うからどんな子かと思ったけど全然普通だったね!」
「ねー、あの子達勘違いしてるねっ」
「よし、がんばるぞーっ」
そう言ってその子達は、丸い輪を作って手を繋いだ。
そして、私の分を開けてこちらを見た。
入って、いいのかな、?
私はそっとその輪の中に入った。
すると両隣の子が手を握ってきた。
「がんばるぞーっ、」
『おーーーっ!!!』
お昼前の競技。
私たちはクラスの団結力を高めた気がした。
楽しい。


