その恋、あと3センチ





「教室行こ?」




「..........うん」




私が歩き始めると青くんも隣に来た。





あ。青くんと私一緒にいて大丈夫かな?




ちらりと青くんを見る。



「?」




「私、先行くね」




「え、なんで?」




「なんでってそりゃあ......」




青くん人気だし、私なんかと一緒にいたら....






「俺の心配はいいから。
俺は桜と教室行きたいの。行くよ」





青くんは私の言いたかった事をわかっていたかのように言って、私の腕を掴んで歩いた。