その恋、あと3センチ





「うん、出来てる出来てる。
頑張ったじゃん」



先生は課題を見たのかそう言い、私の頭を撫でた。



「........」



今顔赤いから、絶対顔あげない。




「じゃあ桜ちゃん。次これね。」




するとそんな私などお構い無しに、先生はドサッと次の課題を目の前に置いた。




それには流石に顔を上げた。



「はぁっ!?」



こんなに沢山......



「当たり前だろー。テストはどんどん近づいてんだよ。だからやる事も増える。」




鬼っ、鬼っ。



「でも安心しろ。やる事は決まってる。
要点的に問題出しといたからよ」



なにかっこつけて言ってるんだ。