「別にご褒美なんてなくても、先生が教えてくれるのが嬉しいのに」 私はぼそりと呟いた。 「え?」 「なんでもないですよ。あ。ここわかんないです」 「どれ?」 私は死んでも聞かれたくないことを呟いてしまった自分に赤面しながら、嘘をついて話を逸らした。 .........ここわかるもん。