その恋、あと3センチ









「じゃあ、続き。」





「はい」





私は言われた通り、昨日の続きの数学を出した。







「んー、休みだしなぁ。
ただやってもつまんないよな」






すると先生はそう言って、なにかを考え始めた。




「?」





なんだろう。



私の休みを奪った張本人がつまんないとかなにを言い始めるんだろう。






わかんないから私はとりあえず進めよう。





と、シャーペンを持ったら先生が






「ご褒美、ほしい?」





と私をじろりと見た。








ご褒美........






「?
いえ?別にいりませんよ」








この前オレンジジュース貰っちゃったし、そんなに気きかせなくていいのに。




と内心思いながら言う。








「欲ねぇな......
じゃあ食べたいものとかないの?」






「うーん、別に。」







「ほんとに女子高生かよ.......てか女かよ.....」






先生はそう言ってわかりやすく肩を落とした。









女って.....失礼しちゃうな。