その恋、あと3センチ



「お客さん初めてですかぁ?」



私は既に客が頼んだのか、置いてあったお酒をつぐ。



「......」




なんで何も言わないんだろう?



「お客さぁーん?」






私は客の顔をのぞきこんでしまった、と思った。