「いつもありがとう。」
台所で洗い物を片付ける私の後ろに立ち、優しく言って私の首元に唇をあてる夫。
私は洗い物のの手を止めぬまま、首だけ少し傾けてそれに応えた。
 私達は、お互いの気持ちいい場所を知るには充分な時間を、 夫婦になって過ごして来た。
肩ににのせられていた夫の両手が、私の身体をなぞるように腰へと移り、右手はそのままで、左手だけをそっと服の中に入れ、私の左胸を捕らえた。