恋愛未経験



挨拶を一通り終えた後に村田さんからフロントとしての仕事を教えてもらい、ある程度慣れたところで村田さんは自分の仕事に戻り、お会計時は必ず誰かが横で見守るとゆうルールをつけてくれた

レジは高校時代にコンビニでアルバイトしていたからそんなに抵抗なくできたけど、やっぱり緊張するなあ

と慌ただしく動いていたところにポンっと肩に触れた手の相手をみると優しい顔した村田さんが財布をもって声をかけてきた

「ちょっとでようか?」

「はい」

どこに連れて行かれるんだろうか
まさか初日から説教か
と頭の中でぐるぐる考え店を後にすると甘い匂いでつつまれたケーキ屋へと案内された

甘いものが大好きな自分としては嬉しく
たくさんのケーキが並ぶショーケースを見渡し
食べたいなあと思いながら村田さんの背中を追って用意された席に座った

「何たべたい?好きなケーキ選んでいいよ」

その言葉を待っていたため顔には出さないが
ケーキの写真が載っているメニューを見て脳内では小さい自分がやったやったーと騒いでいた

「じゃあモンブランで」

「いいねー、すいませーん」

モンブランを指定すると店員を呼び村田さんが飲むであろうコーヒーとモンブランが注文された、飲み物は何がいい?と問われたが自分が財布をもってない以上自分は相手に奢れる事をわかっていたため今更ながら遠慮をし〝大丈夫です″と言ったが〝ほらはやく″と急かされミルクを頼んだ


「甘いものすきなの?」

「はい!大好きです!」

「よかった、友達にはなんて呼ばれてた?」

「えーと…基本的に苗字か名前をでしたね」

「じゃあ絢ちゃんって呼ぶね、これからよろしくね絢ちゃん」

まさかの苗字ではなく名前、しかも自分の性格上あわない、ちゃん付けであり せめて呼び捨てにしてほしいとは言いたがったが相手は一応自分の店長であり、ましてや知り合って初日にそんな事も言えるわけなく仕方なく了承した

「絢ちゃんの趣味は?」
「絢ちゃんの前の仕事は?」
「絢ちゃんの実家は?」

そんな質問の嵐が会話が終わる毎に繰り広げられ質問を答えたてはその事に付いて語りながらケーキを食べるとゆう合コンのような時間を過ごした

ケーキを食べ終わり質問ネタもつきたところで1時間弱いたのであろう席を立ち上がり村田さんの奢りであった会計を済ませ帰ろうとしたところに村田さんがショーケースで足をとめたため自分もつられてショーケースの前で足をとめた

「店まかせたお礼にみんなにケーキ買っていこうかな」


そういって適当にぽんぽんケーキを注文する村田さんに再び顔が綻んでしまった
スタッフのためにケーキを買っていこうなんて事は優しい人しかできないし何より短時間とはいえ店を開けてしまった事に申し訳なさを出す村田さんが健気でやっぱり彼の下で働いていたいと再度認識した