お祭りの日。



めいっぱいのおしゃれをして、出かけた。


「さわなー!」
大陽くんの声だ。



わたしの名前を呼びながら走ってくる大陽くんはものすごくかっこよくて。

顔があかくなってないかすごく気になった。
ほてりを冷ますように手でぱたぱたとあおいでいると
大陽くんが


「一緒にまわるか」


なんて言うから。


「あったりまえでしょー笑」


こんなちっちゃなやりとりが大好きなんだ。


❁︎


楽しかった時間はめまぐるしく過ぎていき、
大陽くんはともだちと合流する時間になってしまった。



一緒にまわれただけでもうれしくってわたしはみゆうのもとへ走っていった。




だけど、このあとわたしにとっては大
きな事件がおこってしまう。


今の幸せ気分なわたしには想像もつかないような。