今言わなくちゃ。
絶対に後悔する。
だけどフラれたら?
そのあとはどうする?

そんな考えばかり頭をよぎる。


だけど。

ちゃんと今日言うって決めた。
もう自分から逃げない。


「大陽くん。」

大陽くんがこっちを向く。


「わたし、ずっと前から大陽くんのことが好きでした。」

その言葉はどうしても出なくて。


口から出た言葉は、
「大陽くんって好きな人いるの?」


もう自分で自分を殴りたい。