――――――――――――――――――――
――――――――――……
「あー終わった!!」
「これで復習はバッチリだね」
「まじで助かった、家に帰ってからじゃ絶対やんねぇもん」
「そうなんだよね、結局夕ご飯食べてお風呂入ってーとかやってると明日でいいやって思っちゃう」
「で、その明日はどんどん先延ばしになっていく」
「あるあるだ」
夕日も沈みかけたころ、ようやく復習完了。机に広げたノートやらプリントやらを片付けて、リュックを背負う。
「今学校出たらちょうど電車くる時間だし、帰ろうぜ」
「うん」
どこからか聞こえる吹奏楽部の楽器の音に耳を傾けながら、人が少ない廊下を歩いていき玄関で靴を履き替える。
「腹減ったなー、いつもより頭使ったからかも」
「私もお腹空いた。今ならいくらでも夕ご飯食べられる気がする」
「今日は俺んち唐揚げだわ」
「ぁあーいいね!唐揚げ食べたい!私のうちは何だろう……」
夕飯はあれが食べたいとか予想はあの料理だとか他愛ない会話をして2人で駅を目指していると。



