美佳ちゃんがサラッと概要を説明してくれる。これからはそういうテンポで動いていくんだ。
「任せとけ!」
「オッケー。んじゃ具体案が決まってから俺達は頑張ろうぜ」
「段ボール集めだけ進めておこうよ」
皆やる気に満ちていて、前向きな様子。私も足を引っ張らないように頑張らないと、と思いつつも心は重いままだった。
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お昼休みや空いた時間を使って各担当動き出してから、数日経った頃。
「役割も決まったし、うちら5人で頑張ろ。そこまで時間がたっぷりあるわけじゃないから効率よくね」
「だからって半端なもん作らないでちゃんとやろうぜ!」
「尚央は元気だなぁ」
「はいはい。そのやる気を存分に活かしてくれよ」
「アハハ、ガンバロ」
どうしてこうなった。お化け屋敷のコンセプトも決まっていよいよ本格的に作業を進めることになった。
美佳ちゃんに言われていた通りいくつかの班に分かれてみたんだけど。
その班のメンバーが私と結衣、尚央君、秀君、そして――伊織君。



