私も思わず声をあげそうになったけど両手で口を塞ぐ。


まさか、同じ担当になるなんて。


あの日から時間は経っているとはいえ、どんな顔をして接すればいいか分からない。


どうしよう、と考えてる間に全員の担当分けが決まりそのメンバーで集まってみることになった。


「香里、一緒だね!」


「う、うん。結衣が同じでよかった」


「装飾って段ボールで神社とか鳥居作ればいいのか?」


「そうじゃね?暗幕は小道具担当が用意するっぽい」


人数は10人以上いて多いけど、装飾は大事だからこれくらい必要だよね。


「やった、永瀬君と同じ担当っ」


「ね。ラッキー」


ひそひそと話し合う声が聞える。私も、あのことがなければ密かに喜んでいたに違いない。でも、今は違う。


「ここに集まってるの装飾だよね?人数多いからこのなかで更に役割決めて効率よく作って欲しいな!」


「なるほどー」


「どういう雰囲気のお化け屋敷にするかをお化け役中心で話し合ってから、この担当には動いてもらう感じで」