脇腹に残る痛みに涙を浮かべながら今の状況を整理した。


①彼女が公園にいた

②彼女から猫の耳と尻尾が生えている

③話したこともなかったクラスメイトの彼女が僕の部屋にいる



…どう考えたって僕の頭はおかしくなったようだ。




「私の秘密を教えた代わりに今日から君の部屋に住まわせていただきます お、と、さ、わと申します。」


と深々と頭を下げた。
礼儀正しいなぁ


「ってえっ?!今なんて?!」



「ん?だからこの部屋に住みます。」



当たり前の事のようにさらりと言われた。




「ちょっと言ってる意味が…というか何が起きてるんだろう…」


「あ、実は君馬鹿?」




さっきから人のこと亀だの馬鹿だの…僕は人間だよ…




(人間じゃないのは君の方だろ…)


「よくわからないけど、家に帰りなよ。親が心配するし、なにも初めて喋るクラスメイトのとこに転がり込むことないじゃん。」





正論をぶつけてみる。





そんなぼくに彼女は「なんで君はそんなに死にたいの?」




全くの無視を決め込んだらしい。
そしてまた、あの質問を僕に投げつけた。