「寧々!帰ろ!」
「うん!」
生徒会選挙から1週間。
あたしたちは3人とも生徒会に入ることが出来た。
これで城川くんとも仲良くなれるかな?
「きゃー城川くんよ!」
「翔太くーん!」
「今からあーそぼ!」
城川くんってす、すごい人気なんだ。
「ごめんね今から用事があるんだ」
「えーなにがあるのぉ?」
「このクラスに鈴宮寧々さんいる?」
え、今あたしの名前呼ばれた!?
「えーあたし知らなーい」
いやこっちみてゆってるよね?
そんなに近づけたくないのかな?
「俺、優しくて素直な子が好きだな」
「あ、鈴宮さんいたーそこにいたんだ!」
さっきの女の子が改めてこっちを見て言ってきた。
す、すごい不機嫌な顔してる。
「ねぇ!寧々!城川くんこっちくるよ」
「へ?」
待って状況が分かんないよ!
「君が鈴宮さん?」
え、こ、これってあたしに話しかけてるよね!?
「あ、は、はい。そうですけど」
「ちょっと用事あるからいいかな?」
そういって城川くんが佳奈に尋ねる。
「どうぞ」
え!?
ちょ、ちょっと急に2人きりは厳しいよ!
「あ、先にトイレ行ってからでもいいですか?」
「大丈夫だよ」
う、うわキラキラスマイル!
周りの女子も目がハートになってる。
「寧々、行くよ」
「あ、うん!」