場所を移動して特別教室に来た。
「あの城川くんありがとう」
「別に」
素っ気ないけどそれだけで胸が暖かくなる。
「さっきの話」
「え?」
「俺の裏の顔のきっかけは過去の出来事なんだ」
「過去の出来事…?」
「中学ん時引っ越したあと初めて彼女ができたんだ。付き合えただけで嬉しくて毎日会いに行った。だけどいけないことを耳にしたんだ」
「いけないこと?」
「彼女が彼女の友達に『あいつ顔はまぁまぁだけど全然優しくないしまじで論外だわ。そろぼち捨てなきゃね』って言ってたのをたまたま聞いたんだ」
「ひ、ひどい…」
「俺、あいつに何もしてやれなかったみたいだ」
これが城川くんが裏の顔で接するようになったきっかけ。
こんな話を聞いていると胸が痛くなる。
「初めてできた彼女に1人で舞い上がって1人で突っ走ってた。最後の最後には彼女まで置いてきちまったんだ」
城川くんすごい悲しそうな顔してる。
「その日から俺の本性を受け入れてくれる奴は誰もいなくなった」
「あ、あたしなら受け入れるよ!」
気付いたらそんな言葉を口にしていた。
「それもみんな偽りなんだ」
こんな弱気な城川くんなんてやだ。
「そんなんじゃない!」
「寧々?」
あたしは城川くんを思いっきり抱きしめた。
「どんな城川くんも好きっ」
「え?」
好きって伝えるのがこんなに難しいなんて。
「強引で俺様なのにたまに優しくてくしゃって笑った笑顔がかっこよくてそんな城川くんの全部が好き」
「寧々…」
顔をあげて尋ねる。
「あたしじゃ支えになれないかな?」
「俺も好き」
「え?」
い、今、好きって…。
「初めは面白いやつって思ってただけだった。けど日がたつにつれて誰にも渡したくないっていう独占欲がでてきたんだ」
あたしと同じだ…。
「裏の顔の俺も本性の俺も好き?」
「う、うんっ…」
恥ずかしいけど城川くんのためなら何度だって言うよ。
「寧々」
「んっ…」
名前を呼ばれて上を向いたと同時に影が重なった。
それをキスだと気付くのに数秒かかった。
城川くんがキス…してくれた。
「寧々が好き。絶対大切にするから俺に全てを捧げろ」
「こちらこそ!」
少し強引だけど、ただただ嬉しかった。
城川くんにようやく思いを伝えられてよかった。
もう1度キスをして2人で笑いあった。
「あの城川くんありがとう」
「別に」
素っ気ないけどそれだけで胸が暖かくなる。
「さっきの話」
「え?」
「俺の裏の顔のきっかけは過去の出来事なんだ」
「過去の出来事…?」
「中学ん時引っ越したあと初めて彼女ができたんだ。付き合えただけで嬉しくて毎日会いに行った。だけどいけないことを耳にしたんだ」
「いけないこと?」
「彼女が彼女の友達に『あいつ顔はまぁまぁだけど全然優しくないしまじで論外だわ。そろぼち捨てなきゃね』って言ってたのをたまたま聞いたんだ」
「ひ、ひどい…」
「俺、あいつに何もしてやれなかったみたいだ」
これが城川くんが裏の顔で接するようになったきっかけ。
こんな話を聞いていると胸が痛くなる。
「初めてできた彼女に1人で舞い上がって1人で突っ走ってた。最後の最後には彼女まで置いてきちまったんだ」
城川くんすごい悲しそうな顔してる。
「その日から俺の本性を受け入れてくれる奴は誰もいなくなった」
「あ、あたしなら受け入れるよ!」
気付いたらそんな言葉を口にしていた。
「それもみんな偽りなんだ」
こんな弱気な城川くんなんてやだ。
「そんなんじゃない!」
「寧々?」
あたしは城川くんを思いっきり抱きしめた。
「どんな城川くんも好きっ」
「え?」
好きって伝えるのがこんなに難しいなんて。
「強引で俺様なのにたまに優しくてくしゃって笑った笑顔がかっこよくてそんな城川くんの全部が好き」
「寧々…」
顔をあげて尋ねる。
「あたしじゃ支えになれないかな?」
「俺も好き」
「え?」
い、今、好きって…。
「初めは面白いやつって思ってただけだった。けど日がたつにつれて誰にも渡したくないっていう独占欲がでてきたんだ」
あたしと同じだ…。
「裏の顔の俺も本性の俺も好き?」
「う、うんっ…」
恥ずかしいけど城川くんのためなら何度だって言うよ。
「寧々」
「んっ…」
名前を呼ばれて上を向いたと同時に影が重なった。
それをキスだと気付くのに数秒かかった。
城川くんがキス…してくれた。
「寧々が好き。絶対大切にするから俺に全てを捧げろ」
「こちらこそ!」
少し強引だけど、ただただ嬉しかった。
城川くんにようやく思いを伝えられてよかった。
もう1度キスをして2人で笑いあった。

