｢だからかっこよくて優しい城川くんを好きになったの｣
だけど…
｢だけどこんな強引で俺様な城川くんはあたしが好きになった城川くんじゃないよ…｣
考えて口にするだけで涙がこぼれ落ちる。
この恋は間違いだったの？
｢んじゃ約束しろ｣
｢やく…そく？｣
｢俺が裏の顔で皆に接してるって誰にも言うな｣
なんか追い詰めたような顔…してる。
｢あのっ、城川く…｣
｢そういうことだから今日は帰れ｣
バタン。
あたしの初恋こんなことになっちゃった…。
｢生徒会なんか入らなかったらよかったよ…｣
あたしはその場で泣き崩れた。