私と絢音はもと来た道を戻って、武山の家についた。 -ピンポーン- しばらくすると、武山がでてきた。 絢音は、ガチガチに固まってた私の肩をトンッて押してくれた。 「…武山‥これ。」 私はさっきも手にしていた1つの紙袋を、武山に渡した。 「…あ、ありがと。」 武山は、それだけ言って、照れくさそうに家の中に入っていった。 そんな武山の後ろ姿も、私は大好きだった。