意外と話すのは簡単やった。 思ったよりも、すっきりした。 でも… すっきりしたけど、私の頭の中には武山との思い出がどんどんよみがえってきて、つらくなった。 「すいません… そろそろ帰らせてもらっていいですか。」 このまま話してたら、泣いてしまう。 私は席をたった。 「んじゃ俺も。」 結局、2人で店を出た。 帰る方向はバラバラやったから、私たちは店の前で別れた。 その時、「もっと一緒に居たい」っていう気持ちが私の中にあったんは、気のせいかな…。