ろ う そ く


私の目からは、一筋の涙が落ちた。



重たい身体を起こしながら、私は昨日買った箱やリボンを袋から取り出した。



水色の箱に青のリボン。


冬やのに、どこか夏らしい。



私の脳は勝手に武山を思い出していた。



向こうはもう、とっくに忘れてるだろう…




アホやんなぁ…私。


今さら、忘れられへんとか言って。




自分が悪いくせに。