ろ う そ く



-ピンポーン-



家の中から出てきたのは、武山の高校生のお姉ちゃんのエミちゃん。


何度も武山の家に行ってる私は、すっかり仲良しになった。



「ゆーしー、ゆーしー!!」



すると階段の奥から、武山が何かを持ってひょっこり出てきた。



「これ、母さんがお前に渡せやって。」



武山は、私に1つの袋を渡した。


受け取った私の手は、緊張で震えていた。